2009年7月2日木曜日

Experimental arthritis causes tumor necrosis factor-α-dependent infiltration of macrophages into rat dorsal root ganglia

Experimental arthritis causes tumor necrosis factor-α-dependent infiltration of macrophages into rat dorsal root ganglia which correlates with pain-related behavior→題名が長すぎてタイトルからはみ出したので。
Pain in press
脊髄のマイクログリアが活性化することで痛覚過敏が発症する、というメカニズムは今やとっても有名です。同じような現象がDRGで、しかも神経損傷のない慢性関節炎モデルでも起きている、というのがこの論文の趣旨です。
マクロファージ(DRGの場合はマイクログリアではなくてマクロファージなんですかね?)のマーカーにED1抗体を使っていて、CFA全身投与後の関節炎モデルDRGを染めています。確かにED1陽性な小型細胞が染まっています。ED1陽性細胞の増加は神経損傷モデルでも認められるらしいのですが、我々がOX42で検討した時は明確なシグナルはありませんでした。ED1とOX42では認識する細胞が若干違うのでしょうか?
この論文ではTNF-alphaの阻害剤を投与していて、疼痛の減弱とともにED1の発現が抑制されています。目を引いたのは、DRGの中の血管に注目してVCAM-1の発現を検討しているところです。炎症を起こした関節支配領域のDRGだけでVCAM-1の発現が増加していて、その分布はDRGの血管に一致しています。血管内皮でVCAM-1が活性化して、それがマクロファージ浸潤の引き金になるというメカニズムを想定しているようです。脊髄のマイクログリアの場合、血管からやってくる説のグループと神経組織から移動するだけ説のグループとの間で結論はでていない?ような気がしていましたが、不勉強で詳細は知りません。DRGの場合はさらに末梢ですから、血管からやってくる、ということでよいようにも思えます。この論文だけでは根拠として弱いですけど。

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