2010年1月18日月曜日

Genetic variation in SCN10A influences cardiac conduction

知覚神経にだけ発現していると思われていたNav1.8ですが、実は心筋細胞にも発現があって、しかも何らかの機能を果たしているようだ、という論文。同じ主旨の論文があと2報同時掲載されます(ref ref)。
イギリス在住のインド系アジア人の心電図異常とSNP解析の結果からNav1.8をコードしているSCN10AのSNPがPR異常と深い関係にある、すなわち心房から心室への伝導に異常が認められることがわかりました。ちなみに、他の2報はアジア人のサンプルではなくて、コーカソイドからのデーターのようですし、人種間の違いはあまりない?のではないかと思われます。
Nav1.8ノックアウトマウスでは有意にPR間隔が短縮しているし、このSNPがあればヒトの不整脈発症リスクが上昇するらしいです。
PCRでは心臓由来のサンプルでNav1.8mRNAが増幅されることがマウス、ヒトで確認されました。
これまではNav1.8は末梢神経しか発現しないというのが定説だったのですが・・・。選択的阻害剤には催不整脈作用はないのでしょうか??臨床で阻害剤を使うのも微妙なことになるのかもしれません。
これで一次知覚神経以外の組織において発現が確認されていないナトリウムチャネルはNav1.9だけになりました。
私が実験した限りNav1.9ノックアウトマウスは痛覚過敏の具合が違うだけで、あとは普通のマウスでした。Nav1.8阻害剤が頓挫してNav1.9に注目が集まるのか?あるいはNav1.9も他の臓器で発現している、というような報告がでてくるでしょうか??

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