2010年2月12日金曜日

ERK1/2 Mitogen-Activated Protein Kinase Phosphorylates Sodium Channel Nav1.7 and Alters Its Gating Properties.

J Neurosci. 2010 Feb 3;30(5):1637-47.
Nav1.7
が一次知覚神経に存在し痛覚伝達にはたらいていること、鎮痛薬のターゲットになりうることはこのブログでも何度か紹介した通りです。今回の論文はpERKNav1.7をリン酸化することでその機能を活性化させているということを報告しています。似たようなストーリーはNav1.8p38でも報告されています。

1ではtotal ERKNav1.7DRGsmall sized neuronに存在することが示されていて両者が細胞内でinteractionできることを示唆しています。

2ではNGF/GDNFを培養DRGに投与してERKのリン酸化をみています。pERKは両者で増加しています。

3ではERKリン酸化阻害剤U0124DRGニューロン-NGFの系で機能することを示しています。

4ではU0124DRGニューロンの活動電位を抑制させることをしめしています。

5ではHEK細胞に発現させたNav1.7の電流がU0124によって抑制されることが示されます。

6から図8Nav1.7リン酸化部位の検索です。一連の解析から、Nav1.7の第一ループにリン酸化部位があること、同定された4箇所のリン酸化部位のなかでNav1.7の機能変化に関与している部位は3箇所あることなどなどが明らかにされています。

DRGにおけるERKのリン酸化というと、SNLモデルのL5がもっとも強くて持続的な発現が認められるケースでしょうか。TNFで誘導されるという報告もありますし、activitiy dependentにERKが誘導されるという報告もあります。いずれにせよ、強い刺激によって一過性にpERKが発現してNav1.7をリン酸化する、と考えるとその役割というか重要性がなんとなく理解できるような気もします。

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