2010年9月30日木曜日

過ぎたるは及ばざるがごとし

NEJMより
Tanezumab for the Treatment of Pain from Osteoarthritis of the Knee
Nancy E. Lane, M.D., Thomas J. Schnitzer, M.D., Ph.D., Charles A. Birbara, M.D., Masoud Mokhtarani, M.D., David L. Shelton, Ph.D., Mike D. Smith, Ph.D., and Mark T. Brown, M.D.
September 29, 2010 (10.1056/NEJMoa0901510)
変形性膝関節炎に対するNGF中和抗体の臨床試験。効果がありすぎて関節破壊が進行したという皮肉な結果になりました。John woodがeditorialにコメントしています。

2010年9月25日土曜日

言葉による痛みの仕分け

Pros oneより
Beissner F, Brandau A, Henke C, Felden L, Baumgärtner U, et al. (2010) Quick Discrimination of Adelta and C Fiber Mediated Pain Based on Three Verbal Descriptors. PLoS ONE 5(9): e12944. doi:10.1371/journal.pone.0012944
痛みがどのように表現されるかでそれがAdeltaあるいはC-fiberのどちら由来であるか、一定の確率で見分けることができる、という論文。dullやpressingはC-fiberっぽく、prickingはAdeltaらしいと。そういわれれば昔からそうだし、でもodds比まで出されるとdataとして迫力があるなと思いました。痛みの表現は背景にある文化に影響されそうで、国際比較とかやったら面白いかも。

2010年9月21日火曜日

末梢のCB1ふたたび

Nature Neuroscienceより
Clapper JR, Moreno-Sanz G, Russo R, Guijarro A, Vacondio F, Duranti A, Tontini A, Sanchini S, Sciolino NR, Spradley JM, Hohmann AG, Calignano A, Mor M, Tarzia G, Piomelli D. Anandamide suppresses pain initiation through a peripheral endocannabinoid mechanism. Nat Neurosci. 2010 Sep 19. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 20852626.
中枢神経に移行しないFAAH inhibitorを使った研究。CB1が末梢神経において鎮痛効果を発揮することを裏付けるとともに、将来的に有望な鎮痛戦略を示しているような気がします。

2010年9月10日金曜日

HDAC

molecular painより
Inhibition of class II histone deacetylases in the spinal cord attenuates inflammatory hyperalgesia. Mol Pain. 2010 Sep 7;6(1):51. PubMed PMID: 20822541.

ヒストン構造の変化が遺伝子発現を調節していることは細胞レベルでは言われているけど、神経細胞が痛覚伝達システムの中においてこのようなメカニズムを有しているかということは確認されていなかった。この論文はHDAC阻害剤が疼痛を抑制することを調査している。HDACを阻害すると疼痛は抑制されるけど、その作用を亢進させるとどうなるのだろう?そしてHDACの下流にある遺伝子は?

2010年9月5日日曜日

IASP

IASPでモントリオールに行ってきました。その昔オリンピックを開催した都市ですが、そのことを記憶しているのは僕らの世代が最後なのではないでしょうか。東海岸の往復は疲れます。次回横浜も盛会となることを祈ります。
Painより
Populations of inhibitory and excitatory interneurons in lamina II of the adult rat spinal dorsal horn revealed by a combined electrophysiological and anatomical approach Original Research Article
Toshiharu Yasaka, Sheena Y.X. Tiong, David I. Hughes, John S. Riddell, Andrew J. Todd
前回のIASPの時のラボ見学でお世話になったことを思い出しました。アクセプトおめでとうございます。
Direct blockade of inflammatory hypernociception by peripheral A1 adenosine receptors: Involvement of the NO/cGMP/PKG/KATP signaling pathway
Flávia Oliveira Lima, Guilherme R. Souza, Waldiceu A. Verri Jr., Carlos A. Parada, Sergio H. Ferreira, Fernando Q. Cunha, Thiago M. Cunha
アデノシンはATPのカウンターパートとしての機能があると思っていたのですが、ちらっと見た限りそのあたりに対する解析は無かったような気がします。