2011年3月20日日曜日

あたらしいTRPV1阻害剤

JPETより
Amelioration of Neuropathic Pain by Novel Transient Receptor Potential Vanilloid 1 Antagonist AS1928370 in Rats without Hyperthermic Effect.
TRPV1阻害剤が慢性痛を改善することは動物実験でも臨床試験でも明らかにされていますが、副作用として体温上昇効果があるために市販に至っていません。よく知らなかったのですが、一口にTRPV1阻害剤と言っても試薬によって体温上昇作用の強さはさまざまで、この研究はそこに目をつけたようです。
TRPV1は熱・カプサイシン・プロトンなどで活性化して細胞内にカルシウムを流入させます。細胞内カルシウム濃度で評価するとAS1928370はカプサイシンによるカルシウム流入を阻害しますがプロトンに対する阻害作用が弱いようです。この選択性が体温上昇作用を弱くしているのでしょうか。ということになると、TRPV1の内因性アゴニストは体温と疼痛で異なると考えてよいということになりそうです。製剤としても今後の展開が楽しみですね。

2011年3月8日火曜日

hypoxiaとtrpv1活性

Painより
Hypoxia-induced sensitization of transient receptor potential vanilloid 1 involves activation of hypoxia-inducible factor-1 alpha and PKC

HEK細胞にトランスフェクトさせたtrpv1が低酸素環境でカレントの増大、リン酸化の増加、細胞内局在の顕在化が生じるというもの。リン酸化はPKCeを介していて、PKCe活性は低酸素によるhif1発現によるのではないかという論文。
つい最近、プライベートな会で似たような話題で議論が盛り上がったところだったので紹介しておきます。hif1とtrpv1の関係を直接的に証明していないのはどうかと思いますが、興味深い結果ではあります。