2011年8月26日金曜日

ステロイドと術後痛

Anesthesiologyより
Perioperative Single Dose Systemic Dexamethasone for Postoperative Pain: A Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. Anesthesiology. 2011 PMID: 21799397.
メタアナリシスでステロイドに術後痛抑制作用があることを示しています。対象となった手術は多彩でその効果には普遍性があるようです。ステロイド投与は術前がよく、術中では効果は薄い模様です。Pre-emptive analgesiaは復活するでしょうか。

4 件のコメント:

kohdaigogo さんのコメント...

最近,頼まれ原稿で少し,preemptiveについて調べたのですが,ここ2,3年の間もpreemptive はあるとの報告が多いですね.どうなんでしょうねー?

fumimasa amaya さんのコメント...

「ブロック」とか「麻薬」は厳しいのでは?
従来の鎮痛薬ではなくて、予防薬というものがありえるのではないかと思います。

kohdaigogo さんのコメント...

術後の痛み刺激の入力の制御が難しいのでしょうか?preemptiveを行っても術後の痛み入力をコントロールしないとpreemtiveの効果が小さくなってしまいそうですし,術後に痛み入力を強力にコントロールすると,preemtiveしてもしなくとも変わらないとなってしまいそうですね.ですから,preemtive effectを観察できる程度に術後の痛み入力をコントロールするということでしょうか.おそらく,現象としてはあるけど臨床でとらえることはかなり難しいのでしょうか?
 ところで,TREPV2 knockdownに挑戦してますが,oligoもsiRNAも難しいっす.

fumimasa amaya さんのコメント...

かつてpre-emptive analgesiaが提唱された時には、鎮痛薬の前投与がcentral sensitizationの予防になり、術後痛の軽減につながると考えられたのだと理解しています。
ところが、incisionモデルが開発され、その解析の結果、central sensitizationが起こらなくても術後痛が生じる可能性が提示されました。NMDA拮抗薬やブロックはcentral sensitizationを抑制する可能性はありますが、central sensitizationが存在しないケースでは、その予防投与に効果はないという結果になることは当然でしょう。そんなわけで、ブロックは苦しいのではないかと。