2011年8月17日水曜日

TRPV2の機能解析

J Neuroscienceより
TRP Vanilloid 2 Knock-Out Mice Are Susceptible to Perinatal Lethality But Display Normal Thermal and Mechanical Nociception. 2011
KOマウスの行動解析でTRPV2のfunctionを検証した論文。TRPV2KOは胎生期死亡率が高いようです。
TRPV2が53度以上の熱でチャネルが開くので比較的高い熱刺激に対する反応がどうなるか興味がありますが、行動解析上KO/WTで違いはありません。
かつて僕たちはTRPV1を阻害した後で観察される「高温刺激に対する逃避行動」が炎症性疼痛で増強し、高閾値な熱受容においても炎症で痛覚過敏が生じることを示し、これにTRPV2が関連するのではないかと考えました。今回の論文では同じ手法を使って、しかし残念ながらTRPV2で高閾値熱受容の痛覚過敏は抑制されないという結果がえられたようです。
驚くべきことに、高閾値熱刺激に対して反応するA-fiberニューロンはWTでも検出されなかったようです。TRPV2はA-fiberニューロンに存在して、その発現頻度はマウスもラットも変わらないはずなのですが、これまでの研究でも、高閾値熱刺激に反応するA-fiberニューロンの頻度はラットよりもマウスでは少ないようです。ラットでノックダウンした結果が知りたいところです。

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