2011年11月18日金曜日

TLR4と遷延性疼痛

Painより
Spinal TLR4 mediates the transition to a persistent mechanical hypersensitivity after the resolution of inflammation in serum-transferred arthritis Pain 152 2881–2891, 2011
Toll like receptor4は慢性疼痛の際に脊髄に誘導されることが知られている。そのTLR4が疼痛の遷延におよぼす影響を調べた論文。 遷延性炎症性疼痛を誘発させるものとしてK/BxN関節炎モデルが使われている。TLR4KOマウスでは慢性期のmechanical allodyniaが抑制され 脊髄アストロサイトの増生も少ない。TLR4のアゴニストであるLPSを投与するとアストロサイトとマイクログリアの両者が活性化する。LPSではない、内因性のTLR4アゴニストはいくつかその存在が知られており、脊髄においてHSP90などは炎症刺激で増加し、TLRアンタゴニストは炎症性疼痛を減弱させる。TLR KOマウスではPPARアゴニストのPGJ2が関節炎ラットで減少し、この作用をTLR4アンタゴニストで抑えている。 炎症刺激と神経伝達は類似した複雑な情報伝達システムを持っている。両者のクロストークはこの領域の定番だが、TLR4の内因性アゴニストの検索やその下流の解明など、まだ明らかにされていないことはたくさんあるらしい。

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